換気扇清掃

シロッコファン、油でベタベタになる前に

本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。

レンジフードの中に隠れているシロッコファン。外から見えない分、いざ取り出してみると羽根1枚1枚に油汚れがこびりついていてビビる、あのやつです。

換気扇を掃除しようとしても、「どこを外せばいいんだろう」と手が止まることも多いはず。取り外し方を間違えると羽根が変形したり、最悪「外れたけれど戻せない」という事態になります。このページでは、プロペラ式とシロッコ式それぞれの外し方から、シロッコファンのつけ置き洗い、元に戻す手順や注意点まで、順番にまとめました。

先に結論
  • 作業前に電源を切るかブレーカーを切るのは絶対。省略不可
  • 羽根がシロッコかプロペラかで外し方が違うので、羽根の形を見て型を確かめる。箱型のレンジフードの中にもプロペラの機種がある
  • 羽根を留めているスピンナーやつまみを回す向きは、メーカーと羽根の種類で違う。取扱説明書で確かめてから回す
  • 基本は台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯でのつけ置き。重曹やアルカリ性の洗剤は使わない
  • 外す前にネジの位置と向きを写真で記録しておくと戻すときに迷わない

シロッコファンとプロペラ換気扇の違い

換気扇の羽根には大きく2種類あります。外し方が違うので、最初にどちらかを確認します。

プロペラ式は、扇風機のような羽根のタイプです。壁や窓に直接ついている換気扇のほか、レンジフードの中にプロペラの羽根が入っている機種もあります。パナソニックの外し方の案内も、レンジフードの羽根をシロッコファンとプロペラファンに分けて書いています。

シロッコファン(シロッコ式)は、細長い羽根が何枚も筒状に並んだ円筒形の羽根で、レンジフードに入っています。プロペラとは見た目がかなり違います。羽根と羽根のすき間が狭く、油がたまりやすい形です。調理の煙を吸い続けていると、羽根はだんだん茶色くベタついてきます。

見分けるときは、フードの形ではなく羽根そのものの形を見ます。整流板とフィルターを外して円筒形の羽根ならシロッコ式、扇風機のような羽根ならプロペラ式です。取扱説明書の表紙や本体の型番からも確かめられます。

プロペラ式の外し方

プロペラ式は部品が少ないので、慣れると手早く外せます。

① 電源を切る

レンジフードの電源かブレーカーを切ります。パナソニックの案内も、お手入れのときは必ず電源かブレーカーを切るよう書いています。運転を止めた直後は部品が熱いことがあるので、十分冷めてから始めます。

② 換気扇カバー(グリル)を外す

本体の前面についているカバーを外します。カバーはネジ留めのタイプと、引っかけてあるだけのタイプがあります。ネジ留めの場合はプラスドライバーで外し、なくさないよう小皿に入れておきましょう。

③ 羽根(プロペラ)を外す

羽根は中央のスピンナーやつまみで留めてあることが多いです。パナソニックのレンジフードのプロペラファンでは、羽根を軽く手で押さえ、スピンナーを左回り(反時計回り)に回すと外れます。

注意
回す向きはメーカーで違います。パナソニックのプロペラファンは左回りですが、富士工業のつまみ式は「ゆるむ」の向き(右回り)です。取扱説明書かメーカーの案内で向きを確かめてから回してください。逆の向きに力をかけると、ネジ山がつぶれることがあります。

スピンナーが外れたら、羽根を手前にまっすぐ引き抜きます。

④ そのほかの部品

羽根の奥の枠(ベルマウス)など、ほかにも外せる部品がある機種があります。どこまで外してよいかは、取扱説明書の「お手入れのしかた」で確かめてください。

外したパーツの順番をスマホで撮っておくと、戻すときに「これどこだったっけ」がなくなるよ。1分の手間でかなり安心感が違うよ!

シロッコファンの外し方

シロッコ式はプロペラ式より部品が多い分、順番が大事です。整流板→フィルター→ファンの順に外します。機種によって細かい手順が違うので、取扱説明書と見比べながら進めます。

① 電源を確実に切り、手袋をする

ここも最初の一手は同じです。まず電源かブレーカーを切ります。整流板(フードの下についている平たいパネル)を外す前に、必ずここを済ませてください。パナソニックの取扱説明書は、お手入れのときは厚手のゴム手袋をして、部品が十分冷めてから作業するよう書いています。

② 整流板を外す

フードの内側(下面)にある整流板を取り外します。両端のネジを緩めるタイプと、引っかけて外すタイプがあります。外したネジはなくさないように小皿などに入れておくと安心です。

③ フィルターを外す

整流板を外すとフィルターが見えます。手前に引くか、ロックを外して取り出します。フィルターは油汚れがたまりやすい部品なので、別で洗っておきましょう。

④ シロッコファンを取り外す

フィルターを外すとファンが見えます。ファンは中央のスピンナーやつまみで留めてあることが多く、それを外すとファン本体を手前に引き抜けます。中央のレバーやボタンを押しながら引き抜く、ネジのないタイプもあります。

注意
回す向きに注意。パナソニックの案内では、スピンナーで留めるシロッコファンは右回り(時計回り)に回して外します。プロペラファンとは逆の向きです。富士工業のつまみ式は「ゆるむ」の向きに回します。取扱説明書で向きを確かめてから回し、無理に力を入れないでください。ネジ山がつぶれます。
外す前にスマホで写真を撮っておいて。ネジの位置、ファンの向き、配線の取り回し。1分の手間が後でめちゃくちゃ役に立つよ!

外せない・固いときの対処

キャップが回らない

長年の油で固まっているケースです。パナソニックのお手入れの案内では、外しにくいときは羽根の中心部をドライヤーで温めるか、羽根の心棒部に潤滑剤をスプレーして約1時間置いてから外すよう書いています。それでも動かない場合は、無理に力をかけず業者に相談するほうが安全です。ネジ山を潰すと修理が大変です。

引っかかって抜けない

プロペラは中央を持ってまっすぐ引き抜きます。斜めに引くと引っかかります。シロッコファンも同様で、傾けずにまっすぐ引き抜きます。羽根は落とさないよう手で支えながら、ゆっくり外します。

配線が見えてきたら即中止

外す過程で電線や電装部品が見えてきたら、そこから先は素人作業の範囲外です。配線には絶対触れず、作業を止めて業者に依頼してください。感電・漏電のリスクがあります。

つけ置き洗いの手順

シロッコファンの油汚れは、ぬるま湯で軟らかくしてから落とすのが基本です。パナソニックのレンジフードのお手入れの案内では、半年に1度のしっかりした掃除として、台所用の中性洗剤を溶かしたお湯へのつけ置きを勧めています。

シロッコファンのつけ置き4手順を左から並べた横長の図。1 お湯の容器の絵「35〜40℃・お湯に中性洗剤」、2 時計の絵「20〜30分・沈めておく」、3 木べらと歯ブラシの絵「こする」、4 水がかかるファンの絵「すすぐ・水気をふく」。下に×印で「しないこと」: 熱すぎるお湯、重曹・アルカリ性洗剤、食洗機。
つけ置きの手順(パナソニックの取扱説明書とお手入れの案内をもとに、あわBASEで作成)

① つけ置きのお湯を用意する

シンクか大きめのおけに35〜40℃のお湯を張り、台所用の中性洗剤を溶かします。パナソニックの取扱説明書は、部品の変色や変形を防ぐため、お風呂より熱いお湯でのつけ置きをしないよう書いています。シロッコファンが小さければシンクで十分ですが、大きい場合はゴミ袋に入れてお湯と洗剤を注ぐ「袋漬け」が便利です。

② 20〜30分つけ置きする

ファンをお湯にしっかり沈めて、20〜30分置きます。途中でこすりたくなっても、まず漬けて待つほうが結果的にラクです。

③ 軽くこすってすすぐ

こびりついた汚れは木べらでこそげ落とし、羽根は使い古しの歯ブラシで軽くこすります。羽根と羽根のすき間は歯ブラシの毛先を当てると届きます。金属たわしは表面の加工を傷つけるので使いません。力を入れすぎると羽根が変形するので注意。最後は洗剤が残らないように水でよくすすぎ、水気をふき取ります。

ヒント
重曹やアルカリ性の洗剤は、レンジフードの部品には使わないでください。パナソニックの取扱説明書は、塗装の変質・変色・はがれを防ぐため、弱アルカリ性洗剤とアルカリ性洗剤を使わないものに挙げています。重曹は弱アルカリ性です。羽根や整流板には油汚れを取りやすくする塗装がしてあります。
あわBASEのまとめ

やりがちな洗い方と、説明書の答え

やりがちなこと説明書の答え代わりにすること
熱いお湯でつけ置きするお風呂より熱いお湯でつけ置きしない35〜40℃のお湯に台所用の中性洗剤
重曹やアルカリ性洗剤で洗う弱アルカリ性洗剤・アルカリ性洗剤は使わない(塗装の変質・変色・はがれ)台所用の中性洗剤
食器洗い乾燥機で洗う羽根は食器洗い乾燥機を使えないつけ置きして手で洗う
金属たわしでこする表面の加工を傷つける木べらと使い古しの歯ブラシ
羽根の重りを外す・動かす外したり動かしたりしない重りには触れずに洗う

戻し方と注意点

きれいになっても、戻し方を間違えると異音や故障の原因になります。ここは慎重に進めましょう。

戻し終えたら整流板やカバーを取り付け、電源を入れて動作確認。異音・異臭がないか、しばらく様子を見てください。

プロに頼んだほうがよいケース

シロッコファンの脱着は、慣れれば自分でもできます。ただし、こういうときは無理しないほうがいいです。

こういった場合は、レンジフード専門のクリーニング業者に依頼するのが安全です。料金の例として、ダスキンの公式サイトの料金表では、レンジフード1台(幅95cm未満)のクリーニングが22,000円(税込)です。

よくある質問

Qプロペラとシロッコ、どちらか型番で分かりますか?
A
本体や取扱説明書に記載されている型番をメーカーサイトで検索すると、取扱説明書を確認できます。フードの形だけでは決められないので、羽根の形か取扱説明書で確かめてください。
Q電源を切れば感電しませんか?
A
電源やブレーカーを切ってから作業するのが前提です。そのうえで、配線や電装部品には触らないでください。配線に触れる・切断するといった作業は電気工事士の資格が必要です。パーツを外す範囲にとどめるのが安全です。
Q外すのに工具は必要ですか?
A
ネジ留めの部品があればプラスドライバーを使います。ほかに、厚手のゴム手袋と、ネジを入れておく小皿があると便利です。使う道具は取扱説明書の「お手入れのしかた」で確かめてください。
Qシロッコファンはどのくらいの頻度で掃除すればよいですか?
A
パナソニックのよくあるご質問では、整流板・フィルターなどは1か月に1回、ファン(羽根)は3か月に1回のお手入れが目安です。また、パナソニックの住まいのお手入れの案内では、3か月に1度は取り外せる部品の簡単な掃除、半年に1度はがんこな油汚れのしっかりした掃除、と分けています。揚げ物や炒め物が多い家庭は、汚れ具合を見て早めに。
Qシロッコファンを食洗機で洗ってもいいですか?
A
使わないでください。パナソニックの取扱説明書(G06BHWZM)は、羽根は食器洗い乾燥機を使えないと書いています。よくあるご質問でも、食器洗い乾燥機はアルカリ性の洗剤を使うので、変質・変色が起きることがあるとしています。手洗いのつけ置きで洗います。
Qネジが固くて外れないときはどうすればよいですか?
A
パナソニックのお手入れの案内では、羽根の中心部をドライヤーで温めるか、羽根の心棒部に潤滑剤をスプレーして約1時間置いてから外すよう書いています。それでも外れない場合は無理に力をかけず、業者に相談するほうが安全です。また、パナソニックの取扱説明書(G06BHWZM)は、羽根がシャフトにさびつくのを防ぐため、羽根を取り付ける前にシャフトに入る部分へ潤滑剤などをさすよう書いています。
Q重曹やセスキを使ってもいいですか?
A
レンジフードの部品には使わないでください。パナソニックの取扱説明書は、弱アルカリ性洗剤とアルカリ性洗剤を、塗装の変質・変色・はがれを防ぐため使わないものに挙げています。重曹は弱アルカリ性、セスキもアルカリ性です。メーカーの案内どおり、台所用の中性洗剤でつけ置きしてください。
Q外したはいいけど戻せそうにないときはどうすればよいですか?
A
まず外す前に撮った写真を見直してください。それでも分からない場合は、取扱説明書の取り付けの手順を見るか、メーカーの相談窓口に問い合わせてください。配線が絡んでいる場合は業者に頼むのが確実です。
Q業者に頼むとどのくらいかかりますか?
A
一例として、ダスキンの公式サイトの料金表では、レンジフードまたはフード付き換気扇1台(幅95cm未満)のクリーニングが22,000円(税込)、幅が15cm増えるごとに2,530円(税込)が加わります。料金はエリアや業者で変わるので、2〜3社の見積もりを比べてください。
まとめ
  • 最初に羽根の形でプロペラ式かシロッコ式かを確かめる。箱型のフードでもプロペラの機種がある
  • 作業前に電源かブレーカーを切る。厚手のゴム手袋をして、部品が冷めてから
  • 外す前にネジ位置やファンの向きをスマホで撮影しておく。戻すときに迷わない
  • 羽根を回す向きはメーカーと羽根の種類で違う。取扱説明書で確かめてから回す
  • つけ置きは35〜40℃のお湯に台所用の中性洗剤を溶かして20〜30分。重曹やアルカリ性洗剤は使わない
  • 戻したら羽根が奥まで入っているか確かめてから電源を入れる
  • 配線が見えたら即中止。ネジが固着・年数が古いときもプロへ
参考にした公式情報(5件)
  1. パナソニック ⑤ レンジフード(住まいのお手入れ)
  2. パナソニック 【レンジフード】お手入れ方法を教えてください(よくあるご質問)
  3. パナソニック 【レンジフード】羽根(ファン)の外し方について教えてください(よくあるご質問)
  4. パナソニック シロッコファンタイプ レンジフード 取扱説明書 G06BHWZM
  5. ダスキン レンジフードクリーニング(換気扇クリーニング)