ソファの汚れ、こすると逆効果かも?
毎日座るソファは、気づかないうちに手あかや汗、食べこぼしが積み重なっていきます。やっかいなのは、素材によって正しいお手入れがまるで違うこと。よかれと思ってゴシゴシこすったり、手元の洗剤で拭いたりすると、かえって色落ちや傷みの原因になることもあります。このページでは、ニトリとカリモク家具のお手入れの案内をもとに、布・本革・合皮それぞれの汚れの落とし方を整理しました。
- 布ソファはぬるま湯で薄めた中性洗剤で汚れを落とし、洗剤分を水拭きで取る
- 本革は革専用のクリーナーが基本。中性洗剤を使ってよいかはメーカーで答えが分かれる
- 合皮は薄めた中性洗剤で拭いて、乾いた布で水分を取る
- アルコール・ベンジン・シンナーなどの溶剤は自己判断で使わず、メーカーの案内に従う。どの素材も、まず目立たない所で試す
まず素材を確認
落とし方を決める前に、ソファの素材を確認しましょう。布(ファブリック)・本革・合皮(合成皮革)で、向いている方法も避けたい方法も変わります。
多くのソファには、座面の裏やクッションのファスナー付近に素材や取り扱いの表示が付いています。まずはそこをチェック。表示に「水洗い不可」「ドライのみ」などの指定があれば、それを優先してください。メーカーが分かれば、そのメーカーのお手入れの案内を読むのがいちばん確実です。
布ソファの汚れの落とし方
布ソファは、革と違って飲み物などが染み込みやすく、シミになりやすい素材です(ニトリ)。こぼしたら時間をおかずに対処するのが基本です。
こぼしたとき
ニトリの案内では、次の順で落とします。
- 乾いた布ですぐに吸い取る
- ぬるま湯で薄めた中性洗剤を布に含ませ、やわらかく絞って、たたくようにして汚れを落とす
- 洗剤が残らないように、固く絞った布でしっかり水拭きする
カリモク家具も、食べこぼしは40℃くらいのお湯で薄めた中性洗剤で落とし、固く絞った蒸しタオルで洗剤分を拭き取ってから乾拭きするよう書いています。吸水性のある布でやさしく拭き取るのがコツです。
肘かけや座面の手あか・汗
カリモク家具の案内では、肘や座の前の部分の手あかや汗の汚れは、布地を傷めやすく破れの原因になりやすいので、こまめなお手入れが必要です。中性洗剤を40℃くらいのお湯で薄めて布に含ませ、固く絞って、毛の方向、または後ろから前・上から下の方向に拭きます。何回かくり返し、最後にきれいなお湯で拭いてください。
ふだんは、表面を軽くたたいて掃除機でほこりを取り、織り目にほこりがつまりやすい生地はやわらかいブラシでブラッシングします(ニトリ)。
本革・合皮ソファのケア
革系は布とは扱いが違います。素材ごとに分けて見ていきます。
本革は専用クリーナーが基本
本革は、ふだんはやわらかい布でほこりを払う程度で十分です(ニトリ)。汚れたときの答えは、2社で分かれます。
- ニトリ: 革専用のクリーナーで汚れを落とす。シンナー・ベンジン・中性洗剤は使わない
- カリモク家具: 通常仕上げの革なら、40〜50℃のお湯に浸して固く絞った布でたたくように拭き、目立つ汚れは薄めた中性洗剤でたたくように拭く(色はげのテストをしてから)。どちらも拭いたあとは乾拭きし(中性洗剤のときは洗剤分を残さないように)、風通しを良くして乾かす。特殊仕上げの革はお客様相談室に問い合わせる
ニトリは、本革は油分を失うとひび割れしやすくなるため、3〜6か月ごとに専用クリーナーでお手入れするようすすめています。
合皮は薄めた中性洗剤で拭く
合皮(合成皮革)は、ニトリの案内では、ぬるま湯で薄めた中性洗剤をやわらかい布に含ませ、固く絞ってたたくように拭き取ります。落ちにくい汚れは専用クリーナーを使い、どちらのあとも乾いた布でしっかり水分を拭き取ってください。水分やクリームが表面に残ると劣化の原因になります。
汗や整髪料などの油分、飲み物などが付いたまま長く放っておくと、表面のはがれの原因になります。汚れたらその日のうちに拭き取るのがおすすめです。
ソファの素材別、2社の答えをそろえると
| 素材 | ニトリ | カリモク家具 | このページの答え |
|---|---|---|---|
| 布の食べこぼし | すぐ吸い取り、ぬるま湯で薄めた中性洗剤でたたいて落とし、水拭き | 40℃くらいのお湯で薄めた中性洗剤で落とし、蒸しタオルで洗剤分を拭いて乾拭き | 薄めた中性洗剤で落とし、洗剤分を残さない |
| 布の手あか・汗 | (案内に記載なし) | 薄めた中性洗剤で毛の方向・後ろから前・上から下に拭き、最後にお湯で拭く | 方向をそろえて拭く |
| 本革の汚れ | 革専用クリーナー。中性洗剤は使わない | 通常仕上げならお湯や薄めた中性洗剤でたたいて拭き、乾拭きして乾かす。特殊仕上げは相談 | まず革専用クリーナー |
| 合皮の汚れ | 薄めた中性洗剤でたたいて拭き、乾いた布で水分を取る | (今回の出典には含めていない) | 薄めた中性洗剤のあと乾拭き |
| 使わないもの | アルコール・ベンジン・シンナー(布)、シンナー・ベンジン・中性洗剤(本革) | (布の口紅やマジックの部分取りにはベンジンやアルコールを使う案内もある) | 自己判断で溶剤は使わない |
本革に中性洗剤を使うかどうかは、2社で反対の答えです。カリモク家具の案内はカリモク家具の革(通常仕上げ)向け、ニトリの案内はニトリのソファ向けなので、手元のソファのメーカーの案内に従ってください。メーカーが分からないときは、革専用のクリーナーを目立たない所で試してから使うほうが安全です。
自分で落ちない汚れはプロへ
ここまでのお手入れで落ちる汚れもありますが、家庭での対処には限界もあります。たとえば、
- 飲みものやソースなどが奥まで染み込んだシミ
- 座面全体に広がった手あか・黒ずみ
- 拭いても取れないこもったニオイ
- ペットや小さなお子さんによる汚れ
こうしたケースは、無理にこすると素材を傷めてしまうこともあります。まずは買ったお店やメーカーに、クリーニングを受け付けているかを相談してみてください。
ほかに、自宅まで来てくれる出張タイプや、取り外せるカバー類を送って洗ってもらう宅配タイプのソファクリーニングもあります。料金や対応してくれる素材は業者によって違うので、まずは見積もりを取って比べてみるのがおすすめです。
よくある質問
- まず素材表示を確認。布・本革・合皮で落とし方は別物
- 布はぬるま湯で薄めた中性洗剤で落とし、洗剤分を水拭きで取る
- 本革はまず革専用クリーナー。中性洗剤の可否はメーカーの案内に従う
- 合皮は薄めた中性洗剤で拭いて、乾いた布で水分を取る
- アルコール・ベンジン・シンナーは自己判断で使わない。どの素材も目立たない所で試してから
- 染み込んだ汚れ・広い範囲・ニオイは、メーカーや出張・宅配のプロへ
