シロアリ駆除、費用はどのくらい?
床下からシロアリが見つかった、点検をすすめられた——そんなとき真っ先に気になるのが費用ですよね。一方で、「シロアリ予防なんて無駄では」「うちは必要ないのでは」と迷っている方もいますよね。シロアリ駆除や予防の料金は施工する面積と被害の状況で大きく変わるため、ひとことで「いくら」とは言いにくいのが正直なところ。このページでは費用の決まり方や「無駄」と言われる理由、本当に予防が必要なケースの線引き、そして業者選びで失敗しないコツを整理しました。
- 費用は施工面積(坪・㎡)× 単価で見積もるのが基本。広さで変わる
- 「無駄」と言われるのは高額・効果が見えにくい・不安商法のイメージが原因
- ただし放置のリスクもあり、日本しろあり対策協会は薬剤の有効期限を5年としている
- 築年数やぎ道・羽アリの有無で予防の必要性は人それぞれ
- 駆除後は5年保証が付くことが多い。保証内容まで確認を
- 「無料点検」であおられての即契約は要警戒。相見積もりと内訳確認が安心
費用の相場と決まり方
シロアリ駆除の料金は、多くの業者が施工面積あたりの単価で見積もります。「坪あたり◯円」または「㎡(m²)あたり◯円」という形で、家の床下の広さに単価を掛けて算出するのが基本的な考え方です。日本しろあり対策協会によると、見積もりの面積は、ヤマトシロアリなら通常1階の床面積が基準です。イエシロアリでは2階の床面積が加わる場合があります。
単価の例として、雨宮の公式サイトの料金表では、既存の木造住宅(ヤマトシロアリ)で一般薬剤が1㎡あたり1,650円から、天然系の薬剤が2,200円から(どちらも税込み)です。被害の程度や坪数、建物の構造で変わるので、正確な金額は現地調査と見積もりで確認するのが確実です。
料金が変わる要因
同じ「シロアリ駆除」でも、次のような条件で金額は変わってきます。見積もりを比べるときの目安にしてください。
- 建物の広さ:施工面積が広いほど薬剤も手間も増え、総額は上がりやすい
- 被害の範囲:被害が広い・木材の傷みが進んでいると、追加の処理が必要になることも
- 工法:薬剤で防御層をつくるバリア工法か、毒餌で巣ごと減らすベイト工法かで費用感が変わる
- 使う薬剤:薬剤の種類やグレードによって単価が変動する
- 床下の状況:床下が狭い・入りにくいなど作業しにくい現場は手間が増えやすい
予防と駆除はどう違う?
「予防」と「駆除」は目的が違います。ここを分けて考えると、いま自分に必要なのがどちらか見えてきます。
- 駆除:すでにシロアリの被害が出ている状態への対処。発生した個体や巣への処理が中心
- 予防:被害が出る前に施工して、寄せつけにくくしておく対策
予防を考えるタイミングの目安は、新築から5年ほど経った頃や、前回の施工保証が切れる前です。日本しろあり対策協会は薬剤の有効期限を5年としていて、5年を過ぎてすぐ被害が出るわけではないものの、確実に防ぐには再施工を勧めています。
「シロアリ予防は無駄」と言われる理由
まず、なぜ「無駄」「必要ない」と言われるのかを整理します。気持ちとしては、わからなくもない理由がいくつかあります。
費用が高く感じられる
シロアリ予防も、施工面積に単価を掛けた金額がかかります。目に見える被害がない段階でそこそこの金額を払うことになるため、「本当に意味があるの?」と感じやすいわけです。
効果が目に見えにくい
予防は「何も起きなかった状態」を維持するものなので、効果を実感しにくいのが正直なところ。やってもやらなくても、被害が出なければ同じに見えてしまいます。
不安商法のイメージがついてしまっている
後述する「無料点検商法」のような強引な営業のニュースが広まり、シロアリ業界全体に「煽って契約させる」イメージがついてしまったのも大きな要因です。これが「どうせ無駄」という空気を作っています。
でも放置のリスクもある
一方で、「必要ない」と言い切るのも危ういのが実情です。シロアリには見過ごしにくい性質があります。
- 床下や基礎まわりは素人ではなかなか確認しづらい場所で、気づいたときには進行していることも
- 予防に使う薬剤は有効期限が5年(日本しろあり対策協会)で、過去にやっていても期限切れだと再施工が要る場合がある
「無駄」かどうかは、こうしたリスクとのバランスで考えたいところです。
予防が必要なケース・急がなくていいケース
ここが一番大事なところです。シロアリ予防は「全員に必須」でも「全員に無駄」でもなく、状況によって必要性が変わると考えるのが現実的です。あくまで一般的な目安として整理します。
必要性が高いと考えられるケース
- 羽アリを家の中や周辺で見かけた(シロアリの可能性がある)
- 床下や基礎まわりにぎ道(ぎどう)と呼ばれる土の通り道が見える
- 前回の予防施工から5年以上経過し、保証が切れている
- 床がブカブカする、木部を押すと柔らかいなど、被害をうかがわせる兆候がある
- 湿気がこもりやすい立地・床下環境
急いで判断しなくてもよいケース
- 新築・リフォーム時にしっかりシロアリ予防処理をして、まだ数年以内
- 羽アリ・ぎ道などの兆候がまったく見当たらない
もちろん「兆候がない=絶対に大丈夫」ではありません。ただ、こうしたケースでは慌てて即契約する必要は薄いと考えられます。気になるなら、まず信頼できる業者に点検だけ依頼し、状況を見てから判断するのが落ち着いた進め方です。
失敗しない業者選びと無料点検の注意点
シロアリは不安をあおられやすいテーマで、残念ながらトラブルの相談も報告されています。無料点検そのものが悪いわけではありませんが、とくに気をつけたいのが無料点検をきっかけにした契約のすすめ方です。
選ぶときは、次の点を確認しておくと安心です。
- その場では契約しない:「家族と相談してから」と一度持ち帰り、冷静に検討する
- 相見積もりを取る:複数社を比べると、料金も提案内容も判断しやすい
- 会社情報を確認する:所在地・連絡先・実績がはっきりしているか確かめる
- 料金の内訳を書面で確認する:施工面積・使う薬剤・工法などが「一式」ではなく明記されているか見る
- 保証内容を確認する:保証期間(5年など)・再発時の対応・対象範囲が明記されているか
まっとうな業者であれば、持ち帰って検討することや相見積もりを嫌がりません。逆に「今だけ」「今日中なら」と急かす相手こそ、いったん距離を置くサインだと考えてよいでしょう。
見積書を受け取ったら見る5つの行
協会の答えと、業者2社の公式ページを並べると、見積書で確かめる場所が決まります。
| 見る行 | 基準になる答え | 業者の公式ページでは | 見積書で確かめること |
|---|---|---|---|
| 面積 | ヤマトシロアリは通常1階の床面積。イエシロアリは2階が加わる場合がある(協会) | 雨宮は被害の程度・坪数・構造で変わると明記 | 面積の数字が1階の床面積と大きく違わないか |
| 単価 | 協会は金額を示していない | 雨宮は一般薬剤1,650円〜/㎡、天然系2,200円〜/㎡(税込み) | 「一式」ではなく、㎡単価と薬剤の種類が書いてあるか |
| 工法 | 雨宮は、薬剤をまく工法はベイト工法より低価格と案内している | 雨宮のベイト工法は建物の周りの長さ(m)あたりの料金で、5年ごとの更新料がかかる | ベイト工法なら、更新の費用まで書いてあるか |
| 保証 | 協会が認める薬剤の有効期限は5年 | アサンテは5年保証で、年1回の点検と再発時の無償の再処理 | 保証の年数、点検の回数、再発したときの対応 |
| 契約の決め方 | 国民生活センターは複数社の見積もりを比べるよう勧めている | — | その場で決めず、ほかの1社と見比べたか |
協会は5年を過ぎてすぐ被害が出るわけではないとしつつ、確実に防ぐには再施工を勧めています。保証が切れる年は、点検を受けて床下の状態を見てから、再施工するかを決めるのが無理のない順番です。たとえば1階の床面積が50㎡で雨宮の一般薬剤の単価なら、1,650円×50㎡で82,500円(税込み)からの計算になります。
費用の早見
ざっくり全体像をつかむための早見表です。金額は幅のある目安なので、実際は現地調査と見積もりで確認してください。
| 項目 | 内容の目安 |
|---|---|
| 料金の決まり方 | 施工面積(坪・㎡)× 単価 |
| 主な変動要因 | 広さ・被害範囲・工法・薬剤・床下の状況 |
| 工法 | バリア工法 / ベイト工法 |
| 保証 | 5年保証が多い(内容は業者による) |
| 予防の目安 | 新築後5年・前回保証の切れる前 |
| 予防の判断 | 羽アリ・ぎ道・保証切れなどの状況で判断 |
よくある質問
- 費用は「施工面積 × 単価」で決まるのが基本。広さや被害の程度で変わる
- 「無駄」と言われる理由は費用や効果の見えにくさだが、放置のリスクもある
- 予防薬剤の有効期限は5年。新築後5年や保証切れ前が見直しの目安
- 羽アリやぎ道などの兆候、築年数によって予防の必要性は異なる
- 駆除後は5年保証が多い。保証内容や料金の内訳まで書面で確認を
- 無料点検での即契約は避け、相見積もりを取って落ち着いて比較・検討する
参考にした公式情報(5件)
- 日本しろあり対策協会 5年間の保証がついていますが、5年経ったら必ず再施工しなければならないのでしょうか(シロアリQ&A)
- 日本しろあり対策協会 シロアリ工事の費用について、見積りに書いてある面積はどこまで含まれるのでしょうか(シロアリQ&A)
- 雨宮 工法と料金(シロアリ駆除)
- アサンテ シロアリ駆除:保証とアフターサービスについて
- 国民生活センター 【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル
