害虫駆除

蜂の巣駆除の料金と自力の限界

家の軒下やベランダに蜂の巣を見つけたときは、蜂の種類と巣の場所を確認したうえで、自治体の制度を利用できるか調べることで費用の負担を大きく抑えられる可能性があります。公式に公表されている業者の駆除料金では、アシナガバチが2万2000円、スズメバチは4万9500円(いずれも税込み)が基本の目安となります。自治体によってはスズメバチに限って無料で駆除してくれる地域や道具を貸し出している地域もあるため、慌てて民間に電話する前にお住まいの窓口や条件を確認するのが確実です。

先に結論
  • 民間業者の基本料金は、公式の料金表を公表しているダスキンの例でアシナガバチが2万2000円、スズメバチが4万9500円です
  • 自治体の支援は地域差が大きく、スズメバチを市が無料で駆除する自治体もあれば、道具の貸出や協定事業者の案内に留まる地域もあります
  • 蜂に1か所刺されただけでも起こりうるほか、短期間に2回刺傷されるとアナフィラキシーを生じやすいとされています
  • 作業後の高額請求を防ぐには、作業前に駆除内容と確定料金を確認し、納得できない場合は払う前に188へ相談することが重要です

蜂の巣駆除の料金が決まる基準と業者の公式費用

蜂の巣駆除の料金は、蜂の種類や巣の数、作業を行う条件によって変動します。公式に料金体系を公開しているダスキンのハチ駆除サービスでは、駆除と巣の除去を含む基本料金がアシナガバチは2万2000円、スズメバチは4万9500円(いずれも税込み)となっています。ミツバチの場合は基本料金が3万8500円(税込み)です。

料金が上下する主な条件は次の通りです。

ヒント
ダスキンのハチ駆除サービスでは、有料の駐車場や移動手段の利用に伴い別に費用がかかる場合があるほか、土日・祝日・夜間の作業では別に費用がかかる場合や依頼を受けられない場合があります。

自分で駆除するか業者に頼むかを決める判断基準

蜂の巣を見つけた際、市販の殺虫剤などで自力駆除するか、専門の業者や自治体に任せるかは、安全性と手間の観点から慎重に判断する必要があります。

蜂の巣を自力で駆除しようとすると、刺激を受けた蜂が集団で反撃してくる危険が伴います。日本アレルギー学会の「アナフィラキシーガイドライン2022」では、蜂に1か所刺されただけでも起こりうるほか、短期間に2回刺傷されるとアナフィラキシーを生じやすいと示されています。さらに高所での作業中に蜂に襲われると、驚いてバランスを崩し転落する二次被害の懸念もあります。

蜂の種類ごとの特徴と危険度は次の通りです。

市役所で無料駆除できる?自治体の対応パターンと確認手順

「市役所に連絡すれば無料で蜂の巣を取ってもらえる」と考えられがちですが、自治体の対応は地域ごとに大きく分かれています。行政が全額負担で直接駆除する自治体もあれば、道具の貸出や協定事業者の案内に留まる自治体もあります。

実際の自治体の対応例として、次の2つの市で明確な違いが見られます。

このように、同じスズメバチの巣であっても、稲敷市のように全額公費で駆除される地域もあれば、八王子市のように自分で道具を借りて対処するか協定業者に自己負担で依頼する地域もあります。

自治体の制度を調べる2つの方法

お住まいの地域で補助や駆除の支援があるかを調べる手順は次の通りです。

あわBASEのまとめ

頼み先ごとの費用と条件の比べ方

頼み先スズメバチの巣アシナガバチの巣条件・注意
稲敷市(茨城県)市が無料で駆除市は駆除しない家屋や暮らしにとって特に危ない場所の巣が対象。駆除は5〜12月だけ。事業所(住宅を兼ねるものを除く)は対象外
八王子市(東京都)市は私有地の巣を駆除しない。協定事業者で巣1個1万560円〜2万3100円(スズメバチ・ミツバチの料金、難易度で変動)協定事業者で巣1個7700円〜2万350円(スズメバチ・ミツバチ以外の料金)防護服・殺虫剤・噴霧用の伸び縮みするさおの一式を無料で貸し出し(原則1泊2日)。協定料金は2027年4月30日まで。生活保護を受けている世帯などは市の費用で駆除できる場合がある
ダスキン(業者の例)基本料金4万9500円、巣が1個増えるごとに2万7500円基本料金2万2000円、巣が1個増えるごとに5500円有料の駐車場や移動手段の利用で別に費用がかかる場合がある。土日・祝日・夜間の作業では別に費用がかかる場合や、受けられない場合がある

同じスズメバチの巣でも、無料の市、協定の料金で頼める市、業者に直接頼む場合とで費用が大きく変わります。業者に電話する前に、お住まいの自治体のページで「市が駆除するか」「道具の貸し出しや協定の料金があるか」を確かめておくと、費用の見通しが立ちます。

自治体ごとに無料になる蜂の種類や道具の貸出ルールは全然違うから、まずは役所のサイトを調べてみるといいよ。僕も地域の窓口から確認することをおすすめするよ。

業者へ依頼する前に確認したい見積もりと料金トラブルの防ぎ方

自治体の無料駆除や道具貸出が利用できない場合、民間の害虫駆除業者へ依頼することになります。しかし、依頼時の料金確認を怠ると、思わぬ高額請求に発展する事例が報告されています。

国民生活センターには、電話で「蜂の巣1個で4千円、他の処置をしても2万円まで」と説明されて作業を依頼したところ、作業後に「他に2個巣があった」と言われ、合計11万円を請求された相談事例が寄せられています。慌てて業者を呼ぶ前にまずは自治体に相談することや、作業の前に内容と料金を確かめ、想定とかけ離れていたら複数社の見積もりを比べることが大切です。

業者とのトラブルを未然に防ぐための確認事項は次の通りです。

注意
国民生活センターには、電話で「蜂の巣1個で4千円。他の処置をしても2万円まで」と言われて頼んだのに、作業のあとで「ほかに2個巣があった」と合計11万円を請求された相談が寄せられています。慌てて業者を呼ばずにまずは自治体に相談し、業者に頼む際も作業の前に内容と料金を確かめ、想定とかけ離れていたらすぐには頼まず、複数社の見積もりを比べましょう。納得できない請求は、払う前に消費者ホットライン188へ相談できます。
焦ってすぐ電話する前に、蜂の種類と場所を確かめて、見積もりの条件をしっかり比べようね。

よくある質問

蜂の巣の駆除はいくらくらいかかりますか?

蜂の種類や巣の個数、作業条件によって異なります。公式に公表されているダスキンの基本料金では、アシナガバチが2万2000円、スズメバチが4万9500円(いずれも税込み)です。土日祝日や夜間の作業、有料駐車場代などで別途費用が発生する場合もあります。

市役所に頼めば無料で蜂の巣を駆除してもらえますか?

自治体によって方針が異なります。稲敷市のようにスズメバチの巣に限って市が無料で駆除する地域がある一方、八王子市のように私有地の巣は直接駆除せず、用具の無料貸出や協定業者の案内を行う自治体もあります。お住まいの自治体窓口への確認が必要です。

蜂の巣は自分で駆除できますか?

蜂に1か所刺されただけでも起こりうるほか、短期間に2回刺傷されるとアナフィラキシーを生じやすいとされています。特にスズメバチは毒性と攻撃性が高いため、自力での駆除は推奨されません。アシナガバチであっても刺される危険や高所からの転落リスクがあるため、業者や自治体への相談を踏まえて判断してください。

見積もりより高い金額を請求されたらどうすればいいですか?

事前の説明と大きく異なる請求や納得できない請求を受けた場合は、その場で支払わずに契約内容を確認してください。不当な請求に対しては、支払う前に消費者ホットライン「188」へ相談することができます。

参考にした公式情報(5件)
  1. ダスキン ハチ駆除サービス
  2. 中央区(国民生活センターの相談事例) 蜂の巣の駆除で思わぬ高額請求(国民生活センター)
  3. 稲敷市 スズメバチの巣の駆除
  4. 八王子市 ハチの巣の駆除について
  5. 日本アレルギー学会 アナフィラキシーガイドライン2022