掃除全般

玄関のタイルの黒ずみ、何で落とす?

毎日通る場所なのに、玄関のタイル(たたき)って気づくと砂っぽくて、すみのほうが黒ずんでいたりします。いざ拭こうとしても、いきなり水をかけると泥が広がってかえって汚くなるのが落とし穴。このページでは、砂・黒ずみ・白い汚れという汚れのタイプ別に、玄関タイルをラクにキレイにする手順をまとめました。

先に結論
  • この記事で扱うのは「砂・泥」「水洗いで残る黒ずみ」「白い汚れ(白華)」
  • コツは乾いた砂を先にほうきや掃除機で取り除いてから水掃除すること
  • 先に濡らすと泥がのびて広がるので、順番を守るとラクに終わる

玄関タイルの基本の掃除手順

まずはどんな汚れにも共通する基本の流れです。難しい道具はいりません。

① ほうき・掃除機で砂やゴミを取る

最初にやるのは乾いた状態で砂やほこりを除去すること。ほうきで掃き出すか、玄関用に掃除機をかけてしまうのが手っ取り早いです。すみや溝に砂がたまりやすいので、そこを意識して。ここをサボって水をかけると、泥になってタイルの目地に入り込みます。

② 水を撒いてブラシでこする

砂を取ったら、バケツの水を撒いてデッキブラシでゴシゴシこすります。タイルの表面はデコボコしていて汚れが入り込みやすいので、ブラシのほうがスポンジより効率的。LIXILの案内では、セメントの目地は摩耗に強いので、目地も一緒にこすってかまいません。

③ 汚水を拭き取る・掃き出す

最後に汚れた水を雑巾で拭き取ります。LIXILは、洗ったあとの汚れた水をそのままにすると汚れが再びつく原因になるとし、特に黒っぽいタイルで注意するよう書いています。しっかり乾かすところまでがワンセットです。

注意
マンションなどで玄関に水を流せない場合は、固く絞った雑巾で拭く方法もあります。LIXILは、表面がなめらかなタイルなら、水でぬらしてよく絞った雑巾で拭き掃除をするよう書いています(凹凸のあるタイルは、水をかけてたわしやデッキブラシでこすり洗いする案内です)。砂を取る→拭く、の順番は同じです。

黒ずみ・白い汚れの落とし方

ブラシでこすっても残る汚れは、種類に合わせて洗剤を使い分けると一気にラクになります。

汚れの種類見た目効くもの
水とブラシで残る黒ずみ全体が黒っぽい薄めた中性洗剤とデッキブラシ
こびりつき・頑固な黒ずみ部分的にしつこいメラミンスポンジ、たわしと液体クレンザー
白い汚れ(白華)白くザラついた跡、目地から垂れた白い筋種類で違う(下の表)

水とブラシで洗っても残る黒ずみは、LIXILの案内どおり中性洗剤を薄めて、デッキブラシや雑巾でこすり落とします。名古屋モザイク工業は、玄関・ポーチの汚れは水や市販のタイル用洗剤を使い、ブラシなどでこすり洗いするとしています。

それでも残る頑固なこびりつきは、メラミンスポンジや、たわしと液体クレンザーで落とします。メラミンスポンジはすぐにすり減るので、新しいものに替えながら使ってください。大理石などの天然石には、固いたわしやクレンザーは使いません(下の注意を参照)。

白くザラっとした跡は、白華(エフロレッセンス)のことがあります。セメントの成分が水に溶けて染み出し、空気中の炭酸ガスと反応して固まったもので、名古屋モザイク工業は種類によって落とし方を分けています。

あわBASEのまとめ

玄関タイルの白い汚れ、種類ごとの落とし方

見た目正体メーカー・業界団体の落とし方家庭でどうするか
釉薬のないタイルやレンガの表面に、白い粉が吹いている粉吹き(水に溶けやすい塩類)水洗いで取れる。またすぐ出るが、通常2〜3年で出なくなる水洗いで十分。酸は要らない
目地から染み出し、タイルの上に白く垂れて固まっている鼻たれ(炭酸カルシウム)ケレンで大まかに削り、希塩酸(名古屋モザイク工業は30倍程度、全国タイル業協会は2〜3%)で洗う塩酸は家庭では扱わず、業者に相談する
全体がうっすら黒っぽい水洗いで残る汚れ薄めた中性洗剤でこする(LIXIL)中性洗剤とデッキブラシ

塩酸で洗う案内は名古屋モザイク工業と全国タイル業協会の両方にありますが、名古屋モザイク工業は目地は洗う前に十分に水で湿らせてなるべく洗剤がかからないようにする、金属製品にかけない、塩素系の漂白剤と混ぜない(塩素ガスが出る)という注意を付けています。全国タイル業協会は、酸性系の洗剤は薄めて使い、あらかじめサンプルタイルで表面が傷つかないか確かめるよう書いています。どちらもタイルの専門の案内なので、鼻たれの塩酸洗いは家庭で試さず業者に相談してください。鼻たれは水の入り口をふさがない限り止まらないとされているので、落としてもまた出る場合は、ひびや目地のすき間を業者に見てもらうほうが先です。

注意したいこと

注意
大理石は酸に侵されやすい素材です。シャボン玉石けんの案内では、大理石に酸性・アルカリ性の洗剤を使わず、特に酸性は厳禁で、ふだんは水洗いして水気をよく拭き取り、固いたわしやクレンザーも避けるよう書かれています。素材がわからないときは目立たない場所で試してから。また、玄関タイルは濡れると滑りやすくなるので、掃除後はよく乾かしましょう。マンションでは水や汚れを隣の家や下の階に流さないよう、流す量に気をつけてください。

よくある質問

Q玄関タイルの黒ずみは何で落とす?
A
LIXILの案内では、中性洗剤を薄めてデッキブラシや雑巾でこすり落とします。それでも残る頑固な部分は、メラミンスポンジや、たわしと液体クレンザーを使います。ただし大理石などの天然石には、固いたわしやクレンザー、酸性・アルカリ性の洗剤は使いません。まずは砂やほこりを取ってから洗剤を使い、洗ったあとの汚れた水は拭き取ってください。
Q玄関は水を流して掃除してもいい?
A
戸建てなど排水できる玄関なら、水を撒いてデッキブラシでこする方法が手っ取り早くキレイになります。ただしマンションやアパートでは、流した水や汚れが隣や下の階に行ってしまうことがあるので避けたほうが無難です。その場合は固く絞った雑巾やウェットシートで拭く方法に切り替えましょう。
Q玄関タイルの白い汚れの正体は?
A
白華(エフロレッセンス)のことがあります。表面に白い粉が吹いている「粉吹き」なら水洗いで取れます。目地から垂れて固まった「鼻たれ」は、名古屋モザイク工業や全国タイル業協会の案内では削ってから薄めた塩酸で洗いますが、塩酸は目地や金属を傷めるおそれがあり、塩素系の漂白剤と混ざると塩素ガスが出ます。家庭では扱わず、業者に相談してください。大理石などの天然石には酸を使いません。
Q玄関掃除はどれくらいの頻度でする?
A
メーカーの案内に決まった回数はありません。砂やほこりはためるほど水掃除のときに泥になるので、気づいたときに掃き出しておくとラクです。雨の日が続いたあとや、砂ぼこりが多い時期はこまめに掃き出しておくと、汚れがたまりにくくなります。
まとめ
  • 砂・泥、水洗いで残る黒ずみ、白い汚れ(白華)で落とし方を分ける
  • 必ず乾いた砂を先に取ってから水掃除。先に濡らすと泥が広がる
  • 黒ずみは薄めた中性洗剤、頑固ならメラミンスポンジ。白華の粉吹きは水洗い、鼻たれの塩酸洗いは家庭でせず業者に相談
  • 大理石は酸もアルカリも避ける。洗ったら汚れた水を拭き取り、マンションは水を流しすぎない
参考にした公式情報(4件)
  1. LIXIL 玄関のタイルのお手入れ・お掃除方法
  2. 名古屋モザイク工業 タイルのメンテナンス方法
  3. 全国タイル業協会 よくある質問[タイルのお手入れ編](タイルネット)
  4. シャボン玉石けん 大理石の洗浄方法を教えてください。