掃除全般

マンションの換気口、掃除していますか?

マンションの部屋の壁や天井を見上げると、丸型や四角型の小さな換気口(給気口・排気口)が付いていますよね。気がつくとフィルターにホコリがたまっていて驚いた経験があるかもしれません。2003年7月に施行された改正建築基準法で、住宅を含むすべての建築物の居室に24時間換気システムなどの機械換気設備が原則として義務付けられ、これらの換気口は常に働き続けています。ここでは、マンションの換気口のカバーを外す前に確かめることと、フィルターの洗い方、掃除と交換の目安をまとめました。

換気口掃除の要点
  • 多くのマンションでは、部屋の壁にあるのが外気を取り込む「給気口」、浴室やトイレなどの天井にあるのが空気を出す「排気口」(物件によって違う)
  • 掃除の前に換気の電源を切る。カバーやフィルターの外し方は製品ごとに違うので、取扱説明書で確かめる
  • フィルターはホコリを取ってから、洗えるものなら軽く水洗い。洗えるかどうかは製品ごとに確かめる
  • 掃除はできれば1か月に1度、少なくとも半年に1度。フィルターは消耗品なので、ひどく汚れたら交換する

マンションの換気口の種類とカバーの外し方

マンションの換気口は、多くは壁にある「給気口」と、浴室・トイレ・洗面所などの天井にある「排気口」です。給気口には、フタを押して開け閉めするもの、レバーで風量を変えるものなどがあり、天井の排気口は換気扇のグリル(カバー)です。

カバーやフィルターの外し方は、製品や型番ごとに違います。ツメやばねの位置、回して外すか引いて外すかも製品で変わるので、外し方を決めつけずに、取扱説明書で確かめてください。取扱説明書が無いときは、本体に書かれたメーカー名と型番で、メーカーのサイトの案内を探します。

注意
天井の排気口は換気扇です。カバーを外す前に必ず換気扇の電源を切ってください。長谷工の住まいの情報サイトも、ケガや破損のおそれがあるので、掃除のときは必ず電源をオフにするよう案内しています。ツメやばねは無理に力を入れず、取扱説明書の手順どおりに扱いましょう。高いところの作業は、安定した踏み台を使ってください。

換気口とフィルターの掃除手順

① 電源を切り、カバーを外してフィルターを取り出す

まず換気の電源を切ります。取扱説明書の手順でカバーを外し、内側のフィルターを、ホコリが周りに飛び散らないようそっと取り出します。

② 掃除機で表面のホコリを吸い取る

水でぬらす前に、掃除機のブラシノズルでフィルターとカバーの表面のホコリを吸い取ります。

③ 洗えるフィルターなら、軽く水洗い

洗う前に、取扱説明書でそのフィルターが水洗いできるかを確かめてください。

給気口メーカーのナスタは、多くの製品で「ホコリを取り除き、2〜3か月に一度、軽く水洗い」するよう案内しています。また、一部の製品(KS-NS150Kシリーズ)では、汚れがひどいときは中性洗剤で水洗いして自然乾燥し、型くずれするのでもみ洗いはしないよう案内しています。

カバー本体は、取扱説明書で水洗いできるかを確かめてから洗います。

④ 自然乾燥させてから戻す

洗い終わったフィルターは自然乾燥させます(ナスタは、中性洗剤で洗う一部の製品で自然乾燥を案内しています)。よく乾いてから、取扱説明書の手順でフィルターとカバーを元に戻し、電源を入れます。

⑤ 換気口のまわりを拭き取る

長谷工の案内では、給気口や排気口のフィルターのまわりに埃がたまらないよう、掃除機や固く絞った雑巾などで汚れを取ります。

ホコリがたまりきる前に、こまめにお手入れしよう!

掃除の頻度とフィルターの交換

掃除の頻度について、長谷工の住まいの情報サイトは「できれば1か月に1度程度、少なくとも半年に1度程度」は、掃除機や固く絞った雑巾などで汚れを取るのが望ましいとしています。

フィルターは消耗品です。給気口メーカーのナスタはフィルターの寿命を半年とし、花粉除去用フィルターの交換も半年ごとを目安にしています。長谷工の案内では、仕様によって1年が目安です。ひどく汚れているときは、その時点で交換用のフィルターに取り替えましょう。

あわBASEのまとめ

掃除と交換の目安、2社の案内の突き合わせ

項目長谷工(マンションプラス)ナスタ(給気口メーカー)この記事で勧める目安
掃除できれば1か月に1度、少なくとも半年に1度、掃除機や固く絞った雑巾で汚れを取る多くの製品で、ホコリを取り除いて2〜3か月に一度、軽く水洗い長谷工の目安で掃除し、洗えるフィルターはナスタの目安で水洗い。取扱説明書に別の目安があればそちらに従う
フィルターの交換仕様によって1年が目安。ひどく汚れたらその時点で交換フィルターの寿命は半年。花粉除去用フィルターも半年取扱説明書の目安。わからなければ半年ごとに見て、ひどく汚れたら交換
止める・閉める長く家を空けるとき以外は常に動かしておく。掃除のときは電源を切る給気口は常に開けておくもので、わざと閉めると法律違反の状態。台風などのときに閉めるのは認められている電源を切るのは掃除の間だけ、閉めるのは台風などのときだけにする

常に動かしておく理由は、三菱電機の解説にあるとおり、2003年7月1日に施行された改正建築基準法で、24時間換気ができる換気設備の設置が義務になったためです。

換気口を塞いではいけない理由

「外の音がうるさい」「冬に冷たいすき間風が入ってくる」といった理由で、換気口をテープや家具で塞いでしまうことがあります。しかし給気口は、法律で求められている換気のためのものです。

注意
ナスタによると、給気口は法律で常に開けておくことが求められていて、わざと閉めておくのは違反の状態になります(台風などのときに一時的に閉めるのは認められています)。防音や冷風が気になる場合は、管理会社に相談しましょう。

家中の換気口やキッチンのレンジフード、お風呂の換気扇までまとめてきれいにしたい場合は、プロのハウスクリーニング業者に頼む方法もあります。頼める範囲は業者ごとに違うので、見積もりのときに確かめてください。

よくある質問

Qマンションの換気口フィルターは使い捨てですか?洗えますか?
A
製品によって違います。給気口メーカーのナスタは、多くの製品でホコリを取ってから2〜3か月に一度、軽く水洗いするよう案内しています。洗えるかどうかは製品ごとに取扱説明書で確かめてください。洗えるものでも消耗品で、ナスタはフィルターの寿命を半年としています。ひどく汚れたら交換しましょう。
Q換気口の周りの壁紙が汚れてしまいました。落とし方はありますか?
A
出典にした長谷工やナスタの案内には、壁紙の汚れの落とし方は書かれていません。壁紙の手入れの方法は、管理会社や壁紙の取扱いの案内で確かめてください。強くこすらず、落ちないときは賃貸なら管理会社に相談しましょう。
Qフィルターを外したまま換気口を使ってもいいですか?
A
給気口のフィルターは、外から入る空気のホコリなどを取るためのものです。花粉除去用のフィルターもあります。乾かしている間以外は、フィルターを付けておきましょう。
まとめ
  • マンションの換気口は、外気を取り込む給気口と空気を出す排気口がある
  • 掃除の前に換気の電源を切る。カバーやフィルターの外し方は製品ごとに違うので、取扱説明書で確かめる
  • フィルターは掃除機でホコリを取り、洗えるものは取扱説明書の方法で軽く水洗い
  • 掃除はできれば1か月に1度、少なくとも半年に1度。フィルターはひどく汚れたら交換
  • 給気口は法律で常に開けておくもの。家具やテープで塞がない
参考にした公式情報(4件)
  1. 三菱電機 改正建築基準法(換気扇・送風機の基礎知識)
  2. ナスタ 換気部材(よくあるご質問)
  3. 長谷工コーポレーション 「24時間換気」のお手入れ方法とフィルターの交換時期の目安(マンションプラス)
  4. ナスタ 換気口フィルターお手入れ方法・交換方法