布製品清掃

カーペットのホコリとダニ、掃除機だけで足りる?

毎日歩く場所なのに、カーペットや絨毯は意外と掃除が後回しになりがち。実は髪の毛・食べこぼし・皮脂が毛足の奥にたまり、ダニやニオイの温床になります。このページでは、普段のケアからシミの落とし方、ダニ・ニオイ対策まで、自分でできる手順をまとめました。

先に結論
  • 基本は掃除機を毛並みに逆らってゆっくりかける。ダニ対策なら1平方メートルあたり20秒ほど
  • 飲みこぼしなどの汚れはこすらず、叩いて吸い取るのが鉄則
  • ダニはホコリ除去と、湿度を60%以下に保つのがカギ

普段の掃除のやり方

ホコリやゴミは毛足の根元にもぐり込みます。表面をなでるだけでは取れないので、かけ方にコツがあります。

掃除機はゆっくり・毛並みと逆に

掃除機は毛並みと逆に、毛を起こすように動かすのが基本です。花王は、縦だけでなく横にもかける十字がけや、毛並みと逆方向にかけるのが理想的としています。東リは、毛の根元の空気の通りをよくしてゴミを吸い取るためと説明しています。ヘッドを上から押さえつけると空気の流れが悪くなり、かえってゴミが取れにくくなります。東京都のダニ対策の案内では、じゅうたんは1平方メートルあたり20秒ほどかけて吸うのが目安です。サッと往復させるだけでは足りません。

コロコロや粘着シートで髪・毛玉を取る

掃除機で吸いきれない髪の毛やペットの毛、毛玉は、粘着クリーナー(コロコロ)で先に取っておくと掃除機の効きが良くなります。ゴム手袋でなでて集めるのも手軽です。

月1回ほど拭き掃除をする

掃除機だけでは取れない手あかや皮脂は、拭き掃除で落とします。東リは月1回程度の拭き掃除を案内しています。中性洗剤を表示どおりに薄めて雑巾に含ませ、固く絞って、毛並みに沿って、次に逆目に拭きます。そのあとお湯だけで固く絞った雑巾で洗剤分を取り、乾いた雑巾で水気を拭き取って、風を通して乾かします。

汚れ・シミの落とし方

飲みこぼしや食べこぼしは、時間が経つ前に対処するほど落ちやすくなります。共通して大事なのは「こすらず叩く」こと。

水性の汚れ(コーヒー・ジュースなど)

まず乾いた布やティッシュで水分を吸い取ります。次に水で薄めた台所用洗剤をきれいな雑巾に含ませ、汚れた部分を外側から中央に向かって叩くように拭き取ります。牛乳などたんぱく質の汚れにお湯を使うと落ちにくくなるので、水で薄めてください。最後に固く絞った雑巾で洗剤分を残さず拭き取ります。

油性の汚れ(化粧品・食用油など)

東リの案内では、少量のベンジンを含ませた雑巾で叩いて拭き、そのあと表示どおりに薄めた中性洗剤で同じように叩いて拭きます。ベンジンを使う間は火気厳禁です。仕上げに固く絞った雑巾で洗剤分を拭き取ります。

注意
汚れはこするとかえって繊維の奥に広がり、シミが大きくなります。必ず「叩いて吸い取る」を守ってください。東リは、漂白剤や消毒剤は変色のおそれがあるので使用厳禁としています。洗剤を使う前に、カーペットの取扱い表示を確かめ、目立たない場所で変色しないか試しましょう。
あわBASEのまとめ

シミ抜きでやりがちなことと、東リ・花王の答え

やりがちなこと東リの答え花王の答え従う案内
こぼしてすぐ洗剤をかける(記載なし)先に乾いた布やティッシュで水分を吸い取る花王。先に吸い取る
中心から外へ拭く外側から中央に向かって叩く外側から内側へどちらも同じ。外から内へ
ゴシゴシこする叩くように拭き取るハブラシで軽くこすったあと叩き拭き。決してこすらないとも書く叩く。ハブラシは泡を立てる程度に軽く
牛乳などたんぱく質の汚れにお湯を使うお湯を使わない(記載なし)東リ。水で
油の汚れを洗剤だけで落とす少量のベンジンの後に中性洗剤(記載なし)東リ。火の気のない所で少量のベンジン、そのあと中性洗剤
漂白剤でシミを消そうとする漂白剤や消毒剤は使用厳禁(変色)(記載なし)東リ。使わない
洗剤を拭き取らずに乾かす固く絞った雑巾で完全に拭き取るお湯で固く絞った布で叩き拭きどちらも同じ。洗剤分を残さない

2社とも、洗剤を残したままにしないことと、外から内へ処理することは同じです。こするかどうかは花王の文の中でも揺れているので、繊維を傷めにくい「叩く」に寄せておくのが無難です。

ダニ・ニオイ対策

ダニはホコリやフケをエサにし、湿気を好みます。エサを減らす+乾燥させるのが基本です。

東京都の案内によると、ダニが増えやすいのは温度25〜30℃・湿度60〜80%で、梅雨どきから増えはじめ、7月下旬から9月上旬に最も多くなります。

掃除機と拭き掃除を続けても取れないニオイは、繊維の奥に汚れが染み込んでいるサインです。

叩いても落ちないシミや、染みついたニオイは自分のケアの限界かも。毛足の奥まで丸洗い・ダニ除去はプロに任せるのが安心だよ!

こんなときは無理しない

注意
水を使いすぎると乾ききらずカビやダニの温床になります。洗剤や水は最小限にし、しっかり乾かしましょう。ウールやシルクなどデリケートな素材、大型で運べないラグは、自分で洗うと縮みや色落ちの恐れがあります。無理せず宅配・出張クリーニングを頼るのが確実です。

布製品のケアは、カーペット以外にも共通するポイントがあります。ソファの汚れはソファの汚れの落とし方、オキシ漬けが使える布製品はオキシ漬けのやり方もあわせてどうぞ。

よくある質問

Qカーペットの掃除機のかけ方のコツは?
A
毛並みと逆に、毛を起こすように動かすのがコツです。花王は、縦横の十字がけも理想的としています。ヘッドを押さえつけると空気の流れが悪くなり、かえってゴミが取れにくくなります。東京都のダニ対策の案内では、1平方メートルあたり20秒ほどかけて吸うのが目安です。
Qカーペットのシミの落とし方は?
A
水性の汚れは薄めた台所用洗剤を含ませた雑巾で、外側から中央へ叩いて拭き取ります。油性の汚れは、東リの案内では少量のベンジンの後に薄めた中性洗剤で同じように叩きます。共通して大事なのは「こすらず叩く」こと。こすると繊維の奥に汚れが広がってしまいます。漂白剤や消毒剤は使わないでください。
Qカーペットのダニ対策はどうすればいい?
A
掃除機を1平方メートルあたり20秒ほどかけて、死骸やフンを吸い取ります。換気と除湿で室内の湿度を60%以下に保つことも大切です。
Q自分で洗えないカーペットはどうすればいい?
A
ウールやシルクなどデリケートな素材、大型で運べないラグは、自分で水洗いすると縮みや色落ちのリスクがあります。丸洗いやダニ除去をしたいときは、宅配クリーニングや出張クリーニングを利用するのが安全で確実です。
まとめ
  • 基本は掃除機を毛並みに逆らってゆっくり。押さえつけない
  • 汚れはこすらず、叩いて吸い取る。漂白剤は使わず、色落ちは事前に確認
  • ダニは1平方メートル20秒を目安に掃除機で吸い取る。湿度は60%以下に
  • デリケート素材や大型は無理せずプロのクリーニングへ
参考にした公式情報(4件)
  1. 東リ カーペットの基本のお手入れ方法とは?(よくあるご質問)
  2. 東リ カーペットを汚してしまったときには?<油性・水溶性の汚れ>(よくあるご質問)
  3. 花王 カーペットやラグのシミや汚れが気になるのですが、お手入れ方法は?(よくある質問)
  4. 東京都保健医療局 室内環境対策(東京都アレルギー情報navi.)