オキシ漬け、つけるだけでどこまで落ちる?
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オキシ漬けとは、酸素系漂白剤のオキシクリーンを40〜60℃のお湯に溶かし、衣類や小物をつけ置きする掃除法のことです。数字を先に言ってしまえば、基本の条件はお湯4Lにスプーン1杯、温度は40〜60℃、時間は20分程度が目安で最大6時間まで(オキシクリーンの規定量)。この3つを守れば、黄ばみや皮脂汚れ、ニオイを「つけて待つ」だけで落としやすくなります。
うまく落ちないときは、温度と時間、漬けた物の素材を見直してみてください。ぬるい水で溶かしていなかったか、一晩放置していなかったか、金属の物を漬けていなかったか。以下、失敗しない手順、それから使える場所と使ってはいけない場所の順に整理します。
- オキシ漬け=酸素系漂白剤を溶かしたお湯に「つけ置き」して、汚れ・黄ばみ・ニオイを落とす方法
- 40〜60℃のお湯を使う。熱湯では使わない
- つけ置きは20分程度が目安、長くても6時間まで
- 金属は漬けない。変色や腐食のおそれがあるため、金属全般の漬け置きは避ける
オキシ漬けの基本手順
やることはシンプルですが、温度と分量を外すと結果が変わります。
- 40〜60℃のお湯を用意する。熱湯では使いません
- オキシクリーンを溶かす。お湯4Lにスプーン1杯が目安です(直径30cmほどの洗いおけの8分目くらいが4L)。金属製でない棒で、粉が残らないようしっかりかき混ぜます
- 汚れた物を沈めて20分程度つけ置きする。全体がお湯に浸るようにします。汚れやニオイが気になる物は長めにしますが、最大6時間まで
- 流水ですすぎ、洗濯できる物は軽く絞って普段どおり洗濯する。洗濯できない物は流水でよくすすぐ
溶かすときと取り出すときは、手荒れを防ぐためにゴム手袋をつけてください。溶かすときは容器に顔を近づけすぎず、換気をして使います。
オキシ漬けが得意な場所
オキシクリーンの有効成分である過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)は、水に溶けると弱アルカリ性になり、酸素の泡と漂白で汚れを落とします。オキシ漬けで落とせる汚れと効く理由は次のとおりです。
| 物 | オキシ漬けで落ちる汚れ | 効く理由 |
|---|---|---|
| 衣類 | 汗・皮脂、ワイシャツの黄ばみ、食べ物などのシミ、泥汚れ | アルカリが皮脂や油を分解し、酸素の泡と漂白で汚れを落とす |
| タオル | におい | 漂白と泡でにおいの原因を落とす |
| 上履き | 泥汚れ、皮脂 | アルカリが皮脂を分解し、泡で汚れを落とす |
| 食器(マグカップ) | 茶渋 | 茶の色素(タンニン)を漂白する |
| お風呂・洗面所 | 排水口の部品のぬめり(金属の物は漬けない)、ピンク汚れ | 漂白と泡でぬめりをはがし、菌ごと落とす |
過炭酸ナトリウムのアルカリ性と酸素の泡、漂白の力で、衣類やタオルのほか、上履き、お風呂・洗面所、食器などにも使えます。黒カビは塩素系ほど漂白の力が強くなく、表面の軽いカビまでしか落ちません。また、尿石や水あかは酸素系では溶けません。時間は基本の20分程度から始め、最大6時間までにします。キッチンの機器など、取扱説明書がある物に使う前は、使える洗剤をその取扱説明書で確かめてください。金属の部品が付いた物は外してから漬けます。金属に溶液が付いたら、すぐに水で洗い流してください。
汚れの状態に応じた対処と判断の順番
| 判断の順番 | 何をする | なぜそうするか | やり方の要点 |
|---|---|---|---|
| まずこれ(基本の汚れ) | オキシクリーンなら40〜60℃のお湯で20分程度、ワイドハイター PRO粉末なら40℃のぬるま湯で30分つけ置く | 過炭酸ナトリウムが溶けてアルカリ性になり、皮脂や油を分解して酸素の泡で汚れを浮かすため | オキシクリーンはお湯4Lにスプーン1杯、ワイドハイター PRO粉末は水1Lに5gをしっかり溶かし、全体を浸す |
| だめならこれ(頑固な汚れ) | つけ置き時間を延ばす(オキシクリーンの場合、最大6時間まで) | 溶液が浸透して分解と漂白の作用が進むため | オキシクリーンの場合は6時間を超えて放置せず、終わったら流水ですすいで普段どおり洗濯する |
| ここからはプロ(落ちない汚れ) | プロのクリーニングに依頼する | 酸素系では水あかや尿石は溶けず、塩素系でも落ちない根深い黒カビを無理に自力で落とそうとすると素材を傷めるため | 表面の黒カビには塩素系、水あかには酸性洗剤を使い、自力で落ちない汚れや分解清掃が必要な機器はプロに任せる |
オキシ漬けは、皮脂汚れや黄ばみ、においには高い効果を発揮します。ただし、水あかや尿石は酸素系では溶けず、ゴムパッキンなどの奥に根を張った黒カビは落としきれません。表面の黒カビには塩素系漂白剤、水あかには酸性洗剤が向いていますが、オキシクリーンと混ぜて使うのは厳禁です。洗濯洗剤以外の洗剤とは絶対に混ぜず、同じ場所で続けて使うときは流水でよくすすいでから使ってください。塩素系と酸性洗剤は同じ日に続けて使わないでください。表面の軽い黒カビは自分で塩素系漂白剤を使って落とせますが、パッキンの奥まで根を張った黒カビや、20分から始めて最大6時間つけ置いても落ちない頑固な汚れ、変色が心配な素材は、無理に自力で落とそうとせずプロのハウスクリーニングに任せるのが確実です。なお、キッチンの設備や洗濯機など機器のお手入れに使う場合は、故障を防ぐため自分の機種の取扱説明書を確かめてください。
使えない・注意が必要なもの
万能に見えますが、素材によっては変色や劣化を起こします。使えないのは次のものです。
オキシクリーンが使えないもの
- ウール・ウール混紡・シルク・シルク混紡などの水洗いできない繊維製品
- 革・ペルシャ製カーペット・畳・大理石
- ドライクリーニングのみと表示された衣類
- 宝石類・サビ・金属全般・金属製の付属品・ラテックス塗料
- ジュート・チーク材・仕上げ木材など
洗濯洗剤以外(アンモニアを含む製品・還元系漂白剤・塩素系漂白剤・家庭用洗剤)とは混ぜないでください。酸性洗剤や塩素系漂白剤などを続けて使うときは、混ざらないよう水でよくすすぎます。塩素系と酸性洗剤は同じ日に続けて使わないでください。防水でない電化製品など、そもそも水洗いできない物にも使いません。色落ちが心配な衣類は、いきなり全体を漬けず、目立たない部分で試して、乾かしてから色落ちがないか確かめてください。
よくある失敗とコツ
つまずきやすいポイントは、だいたいこの4つです。
- お湯がぬるい・熱すぎる 40〜60℃の範囲で使います。熱湯では使えません(オキシクリーンの注意)。熱湯を使うと急激に反応が進んで効果が持続しないためです
- つけすぎ 長く漬ければ落ちるわけではありません。20分程度から始めて、6時間を上限にします
- 金属を漬ける 金属の物は変色するおそれがあります。金属に溶液が付いたら、すぐに水で洗い流します
- 密閉容器のフタを閉める 密閉した容器で混ぜたり放置したりすると、発生した酸素の圧力で容器がふくらんで破裂することがあります
水あかなど、汚れの性質ごとの洗剤の使い分けは重曹・クエン酸・セスキの使い分けもあわせて読むと、洗剤選びで迷わなくなります。
よくある質問
- オキシ漬けは40〜60℃のお湯で。熱湯では使わない
- お湯4Lにスプーン1杯を溶かし、20分程度を目安に最大6時間で取り出す
- 得意なのは黄ばみ・皮脂・食べこぼし・ニオイ。衣類や風呂小物、上履きなどに
- 金属全般・畳・大理石・革・毛や絹・仕上げ木材などには使わない。密閉容器で放置しない
参考にした公式情報(4件)
- グラフィコ(オキシクリーン日本公式サイト) オキシ漬け
- グラフィコ(オキシクリーン日本公式サイト) オキシクリーン スタンダードマルチタイプ(製品情報と使用上の注意)
- 花王 ワイドハイター PRO粉末(衣料用漂白剤 ワイドハイター)
- パナソニック 【洗濯機全般】漂白剤を使った槽洗浄の使い方(黒カビ予防)






