閉めきった部屋なのに、なぜコバエが?
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コバエ対策で最初に知っておくべき数字があります。台所でよく見るショウジョウバエは、卵から約10日で成虫になり、1匹のメスが生涯に数百個の卵を産みます。アース製薬の解説では、成虫になってから1〜3日で卵を産めるようになります。今日見かけた数匹を放置すると、10日ほどで次の世代が出てくるということです。体長2mmほどのショウジョウバエは、網戸の網目もすり抜けて入ってくるとアース製薬は書いています。入った成虫が台所の生ゴミや果物に卵を産めば、あとは部屋の中で増えていきます。
逆に言えば、その発生源さえ断てば連鎖は止まります。スプレーで今いる成虫を落としても、卵と幼虫が残っていれば次の成虫が出てきます。卵から成虫までは、フマキラーによるとショウジョウバエで約10日です。チョウバエは卵・幼虫・蛹の期間を足すと約15〜20日、キノコバエは約18〜32日になります。駆除の成否は、殺虫剤の強さではなく「どこから湧いているか」を突き止められるかで決まります。
種類を見れば発生源がわかる
コバエと呼ばれる虫は1種類ではなく、家に出るのは主に4種類です。見た目の特徴がそのまま発生源の場所を教えてくれます。
コバエ4種類の見分け方と、最初にすること
| 種類 | 色と体長(フマキラー) | 発生源 | 卵から成虫まで(フマキラー) | 成虫の寿命 | 最初にすること |
|---|---|---|---|---|---|
| ショウジョウバエ | 黄色・約2〜3mm | 生ゴミ、熟した果物や傷んだ野菜(フマキラーは調味料・アルコール類も挙げる) | 約10日 | 2週間〜1か月(アース)、30〜60日(フマキラー) | 生ゴミと果物を片付け、捕獲剤を置く |
| ノミバエ | 褐色〜黒褐色・約2〜3mm | 生ゴミ、腐った食べ物、ペットのフン(フマキラーはトイレや排水溝も挙げる) | 約2週間 | 約10日(フマキラー) | 生ゴミとフンの始末 |
| チョウバエ | 黒〜灰色・約1〜5mm | 風呂・台所の排水口やトイレのヘドロ | 約15〜20日(卵・幼虫・蛹の期間の合計) | 約4〜14日(フマキラー) | 排水口のヘドロを落とす |
| キノコバエ | 黒〜灰黒色・約2〜3mm | 観葉植物の土、キノコ | 約18〜32日(卵・幼虫・蛹の期間の合計) | 約4〜10日(フマキラー) | 土の湿りすぎをなくす |
ショウジョウバエの寿命は2社で違います。対策の期間を決めるときは、長いほうのフマキラーの30〜60日で見ておくと、途中で「効かない」とやめずに済みます。チョウバエやキノコバエは卵から成虫までが長いので、ショウジョウバエの「10日」を当てはめないでください。
キッチンで見るなら生ゴミか果物、風呂場の壁に止まっているならチョウバエで排水口のヘドロ、観葉植物の周りを飛んでいるなら土。排水口やトイレのまわりにはノミバエが出ることもあるので、飛び方も見ます。フマキラーによると、チョウバエはうちわ型の大きな翅でゆっくり飛び、ノミバエは動きが速い虫です。殺虫剤を買いに行く前に、「どの部屋で・何をしているか」を1分観察するほうが早く片付きます。
全滅までの3ステップ
① 発生源を取り除く
特定した発生源を物理的になくします。ここを飛ばして殺虫剤だけ使うのが、いちばんよくある遠回りです。
- 生ゴミ・果物 三角コーナーと生ゴミを袋で密封して即日処分。飲み残しの缶・ビンはすすいでから捨てる
- キッチンの排水口 ゴミ受けのぬめりをブラシで落とし、パイプ用洗浄剤(パイプユニッシュなど)を流す。塩素系の洗浄剤は、排水口用のヌメリとり剤と反応して有害なガスが出るので、ヌメリとり剤を取り除いてから使います(ジョンソン)。使うときは換気して、ゴム手袋をつけてください
- 風呂場の排水口 ヘドロがチョウバエの発生源。フタを開けてぬめりをこそげ落とし、洗浄剤で仕上げる(手順は排水溝のつまり・掃除が使えます)。塩素系の洗浄剤のあとは、熱湯ではなく水を流します。熱湯で洗剤が急に分解し、有害なガスが出るおそれがあるとジョンソンは案内しています。アース製薬も、チョウバエは熱湯で死ぬものの、お風呂場の排水管の耐熱温度は60度くらいなので変形して水漏れするおそれがあるとしています。パナソニックも、キッチンの排水口に煮立ったお湯を流すと樹脂部分をいためると案内しています。排水口に熱湯は流さないでください
- 観葉植物 湿った土がキノコバエの発生源。表面の土を入れ替え、受け皿にたまった水は捨てる
② 今いる成虫を駆除する
発生源を断ったら、飛んでいる成虫を落とします。数が少なければ市販のコバエ用スプレーで十分。多いなら置き型の誘引捕獲剤(コバエホイホイなど)を発生源の近くに置きます。ただ、ショウジョウバエの成虫はアース製薬で2週間〜1か月、フマキラーで30〜60日生きるとされているので、発生源を断っても、すぐには消えません。捕獲剤で数を減らしながら待ちます。
③ 産卵場所を断ち続ける
仕上げは再発防止です。生ゴミは密閉ゴミ箱に変える、排水口の洗浄を習慣にする、観葉植物の水やりを控えめにする(常に湿った土が産卵床になります)。夏場はこの3つを続けると、コバエの湧く条件を減らせます。
隠れた発生源の探し方
3ステップを続けて、表の「卵から成虫まで」と「成虫の寿命」を足した期間を過ぎても減らない場合は(ショウジョウバエなら、約10日と長いほうの寿命の60日を足して2か月余り)、見えない発生源が残っているかもしれません。定番の見落とし場所は決まっているので、順に照らしてみてください。
- 冷蔵庫・食器棚の下(転がり込んだ食べ物のかけら、こぼれたジュースの跡)
- 米びつ・開封済みの粉物・玉ねぎやじゃがいもの保存かご
- ゴミ箱本体の底と内側(袋を替えても本体に汁が残っていれば産卵床になります)
- 排水管の奥のヘドロ(見える範囲を掃除しても、届かない奥で羽化が続くケース)
業者に頼む目安
隠れた発生源も潰したのに湧き続けるなら、自分では見つけにくい場所に発生源があるのかもしれません。この段階では、害虫駆除業者に駆除ではなく発生源の調査から頼む手があります。費用感は害虫駆除の料金相場を目安にしてください。
まとめ
- ショウジョウバエは卵から約10日で成虫になる(チョウバエやキノコバエはもっと長い)。成虫退治より発生源の除去が先
- 種類(見た目)と発生源は対応している。まず「どの部屋で何をしているか」を観察
- 手順は「発生源除去→成虫駆除→産卵場所を断つ」の3ステップ
- 排水口に熱湯は流さない。塩素系の洗浄剤はヌメリとり剤と一緒に使わない
- 卵から成虫までと成虫の寿命を過ぎても減らなければ、見えない発生源を疑う。業者に発生源の調査から頼む
コバエ対策は、パイプ洗浄剤と捕獲剤から始められます。大量発生してからより、見つけたその日に発生源を断つほうが手間もお金もかかりません。
参考にした公式情報(4件)
- アース製薬 知ってた?実は…コバエという名前の虫は存在しない?(害虫なるほど知恵袋)
- フマキラー コバエが発生する原因とは?コバエの習性を知って対策しよう(For your LIFE)
- ジョンソン よくあるご質問(パイプユニッシュ)
- パナソニック 排水口(キッチンのお手入れ)